Mountain+YOGA=MIZlife

Lucas

次は目指せ世界遺産!ンゴロンゴロ保護区!
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タランギレNPからまたまた100kmの移動
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ドライブは1時間もせずにゲートへ入っていった・・・・ん?もう着いた?
まさか・・・

そこはンゴロンゴロまでの途中にあるマニアラ湖NPだった

どうやら事件はすでに始まっていたらしい・・・私たちの見てなかったところで・・・


※ここからは文字でお楽しみください(紀行エッセイ風w)※


それは予想以上に早いトイレ休憩だった
せっかくの休憩なので車を降り、念のためトイレに行っておく

ここは最初「サファリはンゴロンゴロCAとタランギレNPに行きたい!」とオーダーを入れたら
KILI CLIMBERS AND SAFARIS LTDのオーナー・ジャスパーが宿泊先として提案してくれた場所だったので覚えていた

ちょっとしたお土産屋さんもあったのでチラリと覗き
お店の人と少しおしゃべり

タンザニアの人はみんな「日本から来た」と言うと
「カガ~ワ~!」とか「ナカ~タ~!」、「スズ~キ~」とサッカー選手の名前を挙げていく
このお土産屋のおじちゃんも同じだった
さらに「関西大震災」のことも知っていた

そしてルーカスがどこからともなく戻ってきたので近寄ってみる
「そろそろ行くかい?大丈夫?」というので「行こういこーう!」と相槌をうつ

ゴウ「ルーカス酒臭くない?」
ミズ「え・・・・わかんなかったけど、まさかでしょ!!!」

疑惑を持ったゴウと共に疑いもしない私は再度車に乗り込んだ
そして出発

しばらくすると、それまで順調に舗装路だった道が突然砂利道になった
そのタイミングで目の前に現れたヒヒ!
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少し見慣れ始めていたタンザニアの風景
突然現れてくれたヒヒのおかげで再びテンションが上がる

この日私たちが泊まろうとしているところは世界遺産のンゴロンゴロ保護区の中で
南北16km、東西19kmのクレーターの底を中心としたタンザニア1・2を争う人気サファリ
そのクレーターの外輪沿いにいくつかの素敵なロッヂがある

外輪の標高は2300~2400mであるため、広い平野を見渡しながら蛇のようにくねくねした道を登っていく
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ヒヒの登場はちょうど登り坂が始まった頃だった
砂利道はすぐに終わり、先にはゆるい左カーブがあった

すると車が左右に小刻みに揺れた

ゴウ・ミズ「ルーカス?!大丈夫???」
ルーカス「え?全然大丈夫だよ」
ゴウ「ホント???」
ミズ「そうは見えないけど??」
ルーカス「じゃぁオマエ運転スルカ~?」

前を向いていてもブレてた運転が、思い切り後ろを振り向いてゴウに話しかけるもんだから揺れが大きくなった

なんかやばい・・

ゴウ「いや、オレ運転してもいいけど・・・(国際免許ナイんだけど)」

とかなんとか言っているうちに大きなU字の右カーブが迫ってきた
左側にはガードレールがあり、その奥にはおおきな平原が広がっている
そう 崖っぷちのカーブだった

そこをなんとルーカスは左にハンドルをきったのだ!!

ゴウ・ミズ「危ない!!!」

ルーカス以外の全員が身の危険を察知した瞬間だった
と同時に助手席に乗っていたサカがハンドルを右に切りなおしてくれて万事休す

ゴウ・ミズ「ルーカス!止まって!!!いいからそこに車停めて!!!!」

幸運なことに反対車線からの車は来ておらず、山側にあった砂利の広い路肩に車を停めることができた


完全にラリっているルーカス
彼にこれ以上運転をさせることはできない
そう判断した私たちに残った選択肢は残る3人のうち誰かをドライバーにする方法だけだった

しかし今回の旅において、タンザニア本土ではすべてドライバーがついてるし
離島のザンジバルでのレンタカーでは国際免許なしでも外人が運転できるようにオプションをつけていたため、アラスカの時に取得した有効期限切れの国際免許を更新してこなかったのだ

ゴウ「サカ、運転できる?」
サカ「免許持ってない・・・・」

3人が2人になった

サファリカーはシブくてかっこいい昔のTOYOTAのランクルだった
そしてマニュアル車だったのだ

ミズ「私、免許AT限定なんだけど・・・運転どころか、マニュアルなんて乗ったことないよ」

2人が1人になった  決定

ゴウ「オレ、農家のバイトで軽トラ乗り回してたけど、久しぶりだから運転できっかなー」
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そう言いつつ、ルーカスと席を代わる

外に出て運転席のはす向かいにいたゴウの席に行こうとするルーカスの足取りは”千鳥足”そのもの
車づたいでないと歩くことすらままなっていない

恐る恐る出発するゴウ
よくわからないが、ギアの入りが悪いらしく難しいと苦戦
さらにここは登り坂の途中
マニュアル車でのスタートは難しそうだった


ここでルーカスの行動を整理してみよう
①タランギレNPサファリ→ここまでで異常はなかった
②ランチ→ルーカスとは一緒ではなかった
③マニアラ湖NPでの休憩→アルコール臭疑惑

妖しいのは②と③

実はランチのときも、食べ終わって一人座って寝ていたルーカスを見て
ゴウは「あれ?奥になんか缶があるけど、まさかビールじゃないよね?」と言っていた

まぁここでも楽天的な私は「いや、まさかでしょ!」と”運転が仕事のドライバーが就業中にアルコール摂取をするわけがない”というTHE日本人的固定概念にとらわれていたのだった
それはマニアラ湖NPのトイレ休憩でも同じだった

では、検証してみよう

これがサカがルーカスを起こしに行った時の写真
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どれどれ・・・
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ゴウが言っていた缶が・・・・あるーーーーー!!!!
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これ・・・前夜、アルーシャのホテルで飲んだサファリラガーじゃ?!?!
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立証!


しかしタランギレNPからマニアラ湖NPまでのドライブは大丈夫だった
ルーカスの運転が危なくなったのはマニアラ湖NPを出てしばらくしてからだった

誰も見てはいないが、マニアラ湖NPでも何らかのお酒を飲んだことは間違いないだろう
おそらく強めのお酒かなんかではないかと・・・



そんなわけで、酔っ払いドライバー・ルーカスは私の隣でグースカ寝てるわけです
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もちろん観光客らしきアジア人がサファリカーを運転する様子は道沿いにいるタンザニア人にとっても、ンゴロンゴロCA方面から下りてくる車に乗る人にとっても異様に映っていただろう
何人もの人が唖然として私たちの車を見ている感覚があった

そして小さなゲートが見えてきた
そこには警察なのか、そういう制服を着た大きな男性が立っていた

そして車は停められた
隣にいたサカにスワヒリ語で話しかけている

「なんでお客が運転してるんだ?」とでも聞いているんだろうか?
私の隣で爆睡していたルーカスも目を覚ました

そしてルーカスは詰所のようなところに連行されていった・・・

サカに聞いても詳細を教えてくれない  まぁバツが悪いのだろう
「あー罰金かなー」とか話をしているとルーカスが戻ってきた

再度出発しようとエンジンをかけようとすると・・・・・・プスーーーー
何度やってもエンジンはあとちょっとのところでかからないのだ

泥酔から軽い酔っ払いに戻ったルーカスは、運転席に戻った
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サカとゴウで車を押し、なんとか復活!
そのままルーカスの運転で進むこととなった

次にやってきたのはンゴロンゴロの本物のゲート
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ここでドライバーは許可証を発行してもらうため、入園料を支払いサインをする

許可書発行に時間がかかるのは知っていたが、あまりにも戻ってこない
その間もサカは建物に入ったり、出てきたり、ウロウロ

すると、サカが私たちの元にやってきて「一緒に来てほしい」と

連れていかれたのは受付ではなく、なんと保護区長室!
黒い革張りの椅子にデカいおじさんが座っている
その向かいにしょんぼりしたルーカスも座ってボーっとしていた

区長はゴウに向かって「タンザニアでの運転免許証あるのか?」と聞き出した

旅のプランニング中、国際免許について調べているとジュネーブ条約で取り決められた「国際免許の有効国」という一覧にタンザニアが入っていなかったために、『タンザニアでは国際免許は有効ではない』とばかり思っていた
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しかし実は有効だったらしい・・・

紛らわしいが、とにかく国際免許証は持っていないので誤魔化すしかない
「こいつ(ルーカス)は酔っぱらってるじゃないか、それでもまだ運転させる気か??」などお怒りの区長さんに対し、なんとな~く意味が分からないフリをして
「なんでゴウが運転してたかを聞きたいんですか?」と聞き返した

「そうだ」

免許のことを論から外してもらう作戦に成功した

「ルーカスがお酒を飲んだかどうかは私たちは誰も見ていないのでわかりませんし、気づいてもいませんでした。運転が突然危なくなったので、眠たいのかと思い、運転を代わったんです」

理解はしてもらったのだが、このゲートから泊まるロッヂまではさらに1時間のドライブが待っている
そこを彼に運転させたくないという区長
まぁ区長の気持ちは重々分かるし、「彼はいいドライバーじゃない」と言うその意見にも激しく同意する

しかし  世界遺産ンゴロンゴロCAを目の前に引き下がるわけにはいかないのだ

彼は他のドライバーを呼べないかと言ってきた
しかしここはKILI CLIMBERSの事務所があるモシの街から200km以上離れている
さらに今はすでに17:30を過ぎたところで、ゲートは18:00には閉まってしまう

物理的にムリだと伝えると、区長さんは妥協案を出してくれた
「今日はルーカスにロッヂまで運転させてもいい。ただし、ゆっくりだ。慎重に運転しないと許さない。今夜、ロッヂに入ったら会社に電話して、別のドライバーを呼んで明日の朝には着いているように手配しなさい。それができるなら許可してあげよう」

ミズ「なんとか頑張ってみます。感謝します。実はこの旅、新婚旅行なんです・・」
区長「そりゃ忘れられない新婚旅行になったもんだ」

すでに18:00を過ぎており、ゲートに残ったサファリカーは私たちの乗る1台のみ
気づけばこのゲートに1時間以上停滞していた
最初のゲートにいた警察にチャカされながら、ルーカスの運転で再度出発

「ゆっくり行け」という区長さんの命令があったものの、普通に飛ばすルーカス
彼に”反省”という文字はないのだろうか・・

しばらくするとT字路にさしかかった そこがクレーターの外輪であった
左に行けば、ンゴロンゴロのロッヂ4軒のうちの3軒と、さらに奥には人類の祖型が発生した地とも言われるオルドパイ峡谷と世界遺産・セレンゲティNPがある
ここを右に行けば私たちの泊まるSOPA LODGESへとたどり着く

外輪から見える夕焼けとクレーターはとてつもなくキレイだったが、なんせ車での移動中なので木々の隙間から一瞬開けて見える程度だった
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これって、ゲートでの1時間がなければこのきれいな夕日とクレーターはロッヂから眺められたんじゃ????と、目の前にいるルーカスを睨みつける

ロッヂに着いたのは19:00を少し過ぎた頃、日は落ち、既に真っ暗だった
荷物を運んでもらい、ウェルカムドリンクを飲みつつロビーでホッとしているとサカだけがやってきた
翌日の予定とルーカスについて話をしてきた

区長からのお許しは「会社(KILI CLIMBERS)に代わりのドライバーを呼ぶ」という条件付だった
しかしサカはオーナーのジャスパーにルーカスが飲酒運転をしたことが伝われば、ルーカスは仕事をなくしていまうから今回は言わないであげてほしいとお願いしてきた。

サカはこれまでとても誠意的に私たちに対応してくれていたし、彼がルーカスと違ってマジメな子であることはなんとなく雰囲気で察していた
「ジャスパーに言ったほうがいいんじゃないか」とも思ったが、結局サカのお願いをきくことにした

そして19:30チェックイン

ここは標高2300mのロッヂ
お湯が24時間使えるわけではないのだ
「ホットウォーターは20:00までになります」

あと30分しかない!!!!

タランギレNPで砂埃を浴びまくった私たちは、シャワーを浴びたくて仕方なかった
「OK、じゃぁ急いで部屋に行かないとね」と説明もほどほどにし、部屋へと急いだ

とても素敵に大きなベッドが2つ、バスルームも素敵すぎる
「うわ~」とか言いながら写真撮ったりベッドに寝転んだりしたいのだが
ホットシャワーに残された時間は30分を切っている

ドタバタで着替えやらをだし、慌ててシャワーを浴びる
20:00ギリギリで2人ともシャワーを浴び終えた

ふーーーー

しかしここでゆっくりもしてはいられない
ディナーは21:00までと言われていたのだ

そそくさと部屋を出て、レストランへと向かった
席はすでにほぼ満員で、ここに泊まるほとんどのゲストが食べているであろう賑わいっぷりだった
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どこにも日本人らしきゲストはおらず、ほとんどが欧米人のカップルやファミリー
こんな素敵なところに家族旅行なんて、夢のようだ・・・私も将来子供ができたら連れてきたい
そしてこのロッヂでクレーターを眺めながらゆっくりとした時間を過ごしたい・・・(遠い目)

そんな現実と理想の合間で、コース料理が始まった
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そこが標高2300mであることを忘れるかのような素敵な料理ばかりだった

タンザニア人の歌声は驚くほどキレイだった


「サファリ」とはスワヒリ語で「旅」という意味である
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私たちはタンザニアビールとスパークリングワインで一生忘れないであろう新婚旅行初日のサファリを終えるのであった


おわり
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by snowyogini | 2013-07-12 21:00 | oversea